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○超簡単キーボード伴奏(コード理論)
キーボードで伴奏する際のコードを簡単に覚えられる方法です。
最初に3つ基礎となる情報を記述してから、コード理論について記述します。(2016.12.27作成)
●音の高さの呼び方(音楽理論:基礎情報1:)
音の高さを表すのに、一般に、ドレミファソラシで表現します(イタリア式)。
英記式ではラをAとして順にソのGまで割り当てられます。フラット、シャープは、♭、♯を付けて表します。
日本記式ではラをイとして順に、ロ、ハ、ニ、ホ、ヘ、ト、と割り当てられ、フラットは、変、
シャープは、嬰(えい)を用いて表現します。(主に日本のクラシックでの表記に使用)
●音程と音程の数え方(音楽理論:基礎情報2)
音程とは2つの音の間隔のことです。 その数え方は同音同士を1度として、
自然音階で数えていき、離れると2度、3度と増えていきます。
英語表記で1st、2nd、3rd、4th、5th、6th、7th、8th、9th、・・と表します。
(実際には黒鍵部含め長・短・増・減あるいは完全という言葉を補完して表します。
主にb2 b3 #4 b5 b6 b7 b9 b13・・という風に使用)(省略)
●スケール(音階)について(音楽理論:基礎情報3)
これらの音の並びのことを音階(スケール)と呼び、
この鍵盤の白鍵のみからなるパターンである音階(ドレミファソラシドレ・・)を自然音階といいます。
この場合、C(ド)から始まる自然長音階(Cメジャースケール)と
A(ラ)から始まる自然短音階(Aマイナースケール)とを含みます。
実際には各音階から始まるメジャースケール/マイナースケールがあります。
例)G(ソ)から始まるGメジャースケールとEマイナースケール
他の音階からのスケールも同様にパターンは同じで、半音階の#や♭が付くことになります。
[メジャー・マイナースケール一覧表はこちら]
これらは、曲調を示すKeyとなります。
主要なスケールの種類として、メジャースケールとマイナースケールとして上記に記載しましたが
そのほかに、スケールの種類については下記リンクにて記載します
[スケールの種類についての解説はこちら]
●基本のコード メジャーとマイナー(ここからがコード理論)
コードは各音階をベース音(一番低い音)とした、複数同時発音の和音のことです。
<メジャーコード>
基準となるベース音の1度と3度と5度の3和音(トライアド/Tri-ad)のことです。
C(ド)をベースとするメジャーコードが、C(メジャー)となります。
各音階に対応して、メジャーコードは
A、B、C、D、E、F、Gがあり、シャープ、フラットがつくと、
A#(B♭)、C#(D♭)、D#(E♭)、D#(E♭)、F#(G♭)
となります。()は異名同音で同じものになります。
全部で12個ありますが、ベースが何かが違うだけで、ベース音を基準に、
ドーミーソ (1度−3度−5度=半音階で基準音+4+3)の関係
が保たれています。
他のメジャーコードを合わせてすべてを、以下に示します。
[メジャーコード一覧]
<マイナーコード>
メジャーコードに対して、3度の音が半音下がった(短3度)和音のことです。
C(ド)をベースとするマイナーコードが、Cmとなります。
各音階に対応して、マイナーコードは
Am、Bm、Cm、Dm、Em、Fm、Gmがあり、シャープ、フラットがつくと、
A#m(B♭m)、C#m(D♭m)、D#m(E♭m)、D#m(E♭m)、F#m(G♭m)
となります。
こちらは、ベース音を基準に、
ドーミ♭ーソ (1度−短3度−5度=半音階で基準音+3+4)の関係
が保たれています。
他のマイナーコードを合わせてすべてを、以下に示します。
[マイナーコード一覧]
★究極の初心者のために・・
細かい種類はすべて無視して、上記メジャーコードとマイナーコードで代用することで、
それなりに伴奏することができます。(メジャー12種マイナー12種の計24種類でOK!)
なれてきたら、次の種類を覚えていくのもいいかもしれません。
●コードの種類
コードには、さらに種類があり、上記メジャー、マイナーコードに付加する場合があります。
したがって、コードは、
上記基本コード(メジャー12種+マイナー12種)+
上記基本コード(メジャー12種+マイナー12種)×下記コード種類(*)
の組み合わせの種類が構成されることになります (*主なものとして)
1)M7(またはMaj7)コード
基本のコードに、7度(7th)の音を追加します。(主にメジャーコードで使用*)
7度(7th)は、ちょうどベース音の半音下と同じ音階になります。
例)CM7、D#M7、B♭M7・・
(*マイナーコードのM7(mM7)というのもあることはあるが、あまり見ない)
2)7 コード
基本のコードに、7度の半音下げた音(フラット7th=短7度)の音を追加します。
短7度(フラット7th)はちょうどベース音の全音(半音x2)下と同じ音階になります。
例)C7、D#m7、B♭7、A#m7・・
3)sus4 コード
基本のコードの、3度の音を半音上げます。(メジャーコードで使用)
例)Esus4、D7sus4、C#sus4・・
4)aug コード
基本のコードの、5度の音を半音上げます。(主にメジャーコードで使用)
例)Caug、D#aug、B♭aug・・
5)dim dim7 コード
基本のコードの、3度、5度の音をそれぞれ半音下げます。
dim7はさらに短7度を半音下げた音(半音+3)を追加します。(7thのdim=♭♭7=6th)
ベース音から、半音で+3+3(+3)の関係になります。(主にメジャーコードで使用)
3和音のdimは、m−5(m♭5)と同じ構成音となります。
dim7は1オクターブを4等分してできるコードといえます
6)−5 (または♭5)コード
基本のコードの、5度の音を半音下げます。(主にm7コードに付加して使用)
例)Fm7−5、B♭m7−5、・・
5)のdim7の第4音が♭7になったものがm7−5(m7♭5)と同じ構成となります)
7)6 コード
基本のコードに、6度(6th)の音を追加します。(主にメジャーコードで使用)
例)C6、D#6、G6・・
8)add9 コード
基本のコードに、9度(9th)の音を追加します。(主にメジャーコードで使用)
追加の音は、そのままだと届きにくいので、左に展開してあります
例)Cadd9、F#add9・・
以上のように、基本コードのメジャートマイナーの2つの仕組みと、コード種類の仕組みが分かれば、
すべてのコードについて理解することができます。
●転回形(補足)
以上のコードのパターンにおいて、ベース音が左端にくる形●●●(基本形)でしたが、
高音方向にずれた形、●●●を第1転回形、
●●●を第2転回形といい、
同等の和音を奏でます。(ただしベース効果が弱くなる)
実際の演奏において、コードの切り替えを行うと、離れすぎているような場合、
転回形を用いたほうがスムーズなコードチェンジが可能となります。
基本形 第1転回形 第2転回形
●簡易コード表(付録)
以上をまとめた簡易コード表を以下に載せておきます。厚紙に張って携帯すると便利かもしれません。
(注:演奏時のコードチェンジを考慮した転回形混在で記載してあります)
[キーボード簡易コード表]
●コードの使い方(コード進行)
これまでに、コードの仕組みについて、基礎音楽理論と合わせて述べてきました。
これらのコードを組み合わせて音楽が成り立っていきます。
次のステップとして、そのコードの使い方、コード進行についてみていきます。
[コードの使い方、コード進行についての解説はこちら]
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